個人的振り返り(秋田南-横手)

こんばんは!

本日は準々決勝の振り返りということで考えていたのですが、ひとつひとつを深く探っていくとキリがないなぁ...となりまして。

○秋田南-横手→本日

○大曲工-秋田商→明日

 

準々決勝のうち、現地で観られなかった2試合に関しては、「大会前/大会中の自分の見立て/それに基づいて準々決勝の戦いぶりを配信で見て考えたこと」という見方をしていきたいと思います。本日は、秋田南-横手です。

 

まず秋田南からです。3回戦を終えての秋田南の注目ポイントと照らし合わせてみます。

 

[秋田南は、先発投手は杉山くんだったみたいですね。これで、伊藤くん(初戦)、田口くん(2戦目)、杉山くん(3戦目)と、3名がまっさらなマウンドを経験しました。何か意図がありそうですし、良いチャレンジだと思います。依然として打線も活発だったでしょうか。次戦は強打を誇る横手戦。この3試合の積み上げを活かす絶好の機会です。複数投手を上手く回し、持ち前の連携の取れたディフェンスを駆使したいですね。]

 

まず投手起用ですが、先発は伊藤くん。7回2失点で杉山くんにバトンを託しました。伊藤くんは、映像・現地含め、僕が今まで観た中でいちばん状態が良かったと思います。僕が今春球場で観た2試合と比較しても、真っ直ぐの走りが準々決勝は特に凄かったですね。杉山くんも2点勝ち越し直後の8回裏という難しい場面でのリリーフになりましたが、初戦、2回戦のリリーフ経験も活きた落ち着いたマウンド捌きでした。

 

打線は15安打4得点。「あと1本」という面で苦しんだものの、4安打の田口くんを筆頭に好調を維持していたと思います。

 

「この3試合の積み上げを活かす絶好の機会」と申し上げていますが、それが実現された試合だったのではないでしょうか。取るべき時にきっちり大量点を取り、僅差の場面で杉山くんが好リリーフを見せた初戦。乱打戦を計3投手の継投と好守備で守り切った2回戦。大量得点で勝ち切った3回戦。そしてこの日の準々決勝。

 

ヒットの本数から言うと「もう少し点が取れたら...」というのはあったかと思いますが、この試合も惜しみなくお互い声を掛けあい、逆転は許さず(よく磨かれた跡が見えた二塁牽制含め)ノーエラーで守り切りました。ここまでの戦いぶりをひとつひとつ回収したうえで出し切れた試合であり、僕個人としては「今年の秋田南はこうやって勝つんだな」というのが最もハッキリ見えた試合でした。準決勝の相手は、ここまで無失点を継続する明桜。勝つためには当然ながら得点が必要ということで、ここまで積み上げてきた攻撃力を明桜相手にも発揮出来るでしょうか。もちろん、投手起用(決勝との連戦を見越した起用になるか)、守備面も真価を発揮出来るか楽しみです。一昨年春準々決勝、夏決勝に引き続き、さらに昨夏の準決勝と同じ顔合わせということで、注目のカードになると思います!

 

 

次に、横手については、初戦の見どころと照らし合わせながら振り返ってみます。

 

[以前の記事でもお話した通り、横手-秋田修英は楽しみです。横手は昨秋優勝の能代松陽から7点を奪うなど、打撃は力を発揮しており、数字のみならず各打者軸がブレない良いスイングをしていました。初戦は同じく打撃が良いチーム相手ということで、昨秋課題だった守備(取れるアウトを確実に取るという点において)、エース佐々木くんの状態が鍵を握ります。]

 

初戦の見どころでも申し上げている通り、今年の横手は「打」が軸であり、先に3〜5点を取り佐々木悠真くんのピッチングで逃げ切るチームというイメージを持っていました。対照的に、課題は守備であり、守りから崩れての大量失点が減っていけば...という点も準々決勝の注目点でした。

 

打撃は好調の秋田南・伊藤くんの前になかなか好きに打たせてもらえませんでしたが、先制された直後2点を取り振り出しに戻した7回裏の積極的なアプローチ、各打者の鋭い打球はチームとして「らしさ」を出せた攻撃だったと思います。

 

守りは、まず先発の佐々木悠真くんは14安打を浴びながら8回4失点。フォロワーさんが教えてくださったのですが、プレートを踏む位置も工夫を施しながらの粘り強い投球でした。8回までノーエラー、9回にひとつ出てしまったものの失点には繋がらずという点においては、チームとしての昨秋からの成長を感じました。加えて、今春戦った3試合、横手は失点が3/4/4で、3点以上を一挙に奪われたイニングはありませんでした。

これが毎回5点以上になると、横手の打力をもってしても苦しくなります。でも、今大会のようにどんな相手に対してもビッグイニングを許さずトータル3〜4点に抑えられたら、ビハインドであっても「あと1点/2点取るために...」という視点で攻撃も組み立てやすくなります。

となると、夏に向けては「ミスから崩れない守り合い」となったこの日のようなゲームの中で、「思い通りに打撃力を発揮出来ない状況の時、勝負を決する1点を取るための攻撃」にどんな手を加えられるか...という点に、個人的にですが注目したいと思います。

理想はどんな試合でもガンガン打って大量得点ですし、初戦や増田戦のような一挙に畳み掛ける攻撃は間違いなく横手の持ち味だと思っています。そこに加えて、同点や1点ビハインドの終盤で「1点」を決めにいくための引き出しが備わった時の横手が夏に見られたら...というのを、勝手に考えてワクワクしています。というほど、自分の中で年々存在感を増しているチームです。

塁を埋められても簡単には崩れないところをこの試合で証明した佐々木悠真くんの投球、そして勝ち上がるためには2番手以降の力もというところで、この試合で9回表を無失点に抑えた堀川くんも含めた投手陣の整備も楽しみです。引き続き夏も注目させて頂きます!

 

ちょっと変わった感じになったかもしれませんが💦本日は以上となります。最後までお読み頂きありがとうございました!