個人的振り返り(秋田商-大曲工)

お世話になっております!本日は予告どおり、準々決勝の秋田商-大曲工について、初戦の見どころを引用したうえで、配信で観戦して感じたことと照らし合わせてみたいと思います。宜しくお願い致します!

 

まず、秋田商からです。こちらは、初戦の見どころ記事からの引用となります。

[今年に入ってから実際に球場で拝見した数少ないチームのひとつです。詳しくは招待試合の記事で述べたとおりですが改めて、松橋くんに次ぐ投手、守りの整備(取れるアウトを確実に/余分な進塁を防ぐ)に注目しています!

松橋くん、齊藤くん、原田くん、寺門くんと経験豊富なメンバーと、招待試合大活躍の菅原くんはじめ新たに名を連ねるメンバーの融合に注目です!]

 

まず、投手陣の整備で言うと、準々決勝の先発は三浦くんでしたね。招待試合を観た感想として、松橋くんに次ぐ投手の存在を確立することは、秋田商が夏に勝ち上がるうえで最も重要だと僕は感じました。

その意味で、三浦くんにまっさらな公式戦のマウンドをここで経験してもらうという選択は非常に良いと思います。この日のマウンド経験を活かし、次は打者2巡、そして彼の投球アングル(アンダースロー)、投球の軌道、球速帯などを苦手とする相手には更にその先...と任せられるようになってくると、投手陣の競争も活発になり、チームに良い影響をもたらしてくれる筈です。

3回表、1点ビハインドの1死3塁からリリーフした松橋くんは絶好調でしたね。夏のシミュレーションとして、難しい展開でのリリーフを経験出来たことも良かったと思います。小気味いい投球のリズム(間合いを過度に持たせすぎない)が荒れた試合展開に落ち着きをもたらしました。直球の角度、通り方もスライダーの精度も素晴らしかったです。僕が球場で観た試合はいずれも高めに抜けた失投を狙い打たれていたのですが、この日は終始低めを丁寧に突けたことが13奪三振の快投に繋がりました。

 

攻撃は、川井くん、寺門くんを筆頭に失投を逃さず捉え、ランナーへの警戒が薄くなった場面は果敢にスチールを仕掛け、タイムリーヒット無しで5回までに4点を取りました。後半も自力でガンガン打って点を取れたらなお良かったと思いますが、この点は準決勝を楽しみに見させて頂きます。

 

一方で、失策数4という記録上の数字以上に、守りの課題は再び浮き彫りとなったゲームでした。もちろん、完璧にエラーを無くせたらそれに越したことはありませんし、そこを目指して練習されていると思います。

重要なのは、「ミスにミスを重ねない」→「1つの進塁は許しても、そこから先の余分な進塁を許さない」ことであり、そこで効力を発揮するのが各選手のバックアップになります。

 

前チームからのレギュラーをはじめ軸となるプレイヤーが確立しているからこそ、バックアップへの意識、カットマンまで確実に投げるなど、「当たり前の基準を上げる」意識が高まってくると...再三申し上げている通り、夏の秋田を何倍にも盛り上げる力を秘めたチームが秋田商だと思っています。2年連続春季東北大会進出をかけた次戦も楽しみにさせて頂きます!

 

 

続いて、大曲工についてです。

[ツボにハマったときの得点力、失投を逃さない打線の力は今年の大曲工も顕在だと思います。それだけに、攻撃がツボにハマらなかったとき(昨夏の能代松陽戦、昨秋の明桜戦、横手清陵戦などのような展開)のリカバリーをどこで行うかが大事になります。

角度のある直球が武器のエース田村くん、1年秋から主軸としてチームを引っ張る山脇くんと投打の軸は確立しており、良いムードに持って来れたときの爆発力は昨秋に証明しています。この春は、チーム全体として接戦/苦しい展開を勝ち切るような試合が観られるかが夏に向けて鍵になると思います!]

 

こちらが初戦の時点での見どころです。本荘戦は2年生の藤原くんが好投しロースコアゲームを勝ち切り、この試合もまさに注目していた接戦/苦しい展開をこじ開けたい展開となりました。

序盤はまさにツボにハマった攻撃を出来つつあったのですが、秋田商エース・松橋くんが登場してからはなかなかチャンスを作れず。4回以降のような「好き勝手打たせてくれない投手に対してのアプローチ」は、引き続き夏に向けて課題になると思います。

この試合は、結果だけを見るとバッテリーミスが響く形になってしまいましたが、夏に向けてチーム全体として、守備における「間合い」に対する向き合い方に注目しています。

(偶然5イニングス拝見した練習試合の印象も踏まえ)「間合い」を今以上に有効活用し、今以上に徹底して「この局面でやるべきこと/やってはいけないこと」を整理出来るようになっていくと、次に競り合う展開になったときに負けづらいチームになっていけるのかな?と勝手に思っています。

 

6回以降の藤原くんの投球、エラーから失点に繋げなかった守備(盗塁阻止含め)と、ズルズルと失点を重ねなかった点は、秋の大会や練習試合から向上出来たポイントでした。当事者のみなさんがいちばん感じておられると思いますが、それだけに5回の守りだけ勿体なかったですね。結局のところ、春の大会は夏に活かしたもの勝ちなので、夏にこちらで「春の課題を克服したナイスゲームでした!」とお伝え出来る日を楽しみにしています。田村くんに続き、藤原くんという投手の柱が加わったのは夏に向けて間違いなく+ですし、失点を重ねず1点差ゲームのまま終われたからこそ見つかる課題もあります。夏の戦いぶりも楽しみにしております!

 

 

最後にお知らせです。Twitterでも触れさせて頂いたとおり、本日21時より、春季高校野球秋田県大会準々決勝振り返り/準決勝展望スペースに、ゲストスピーカーとして参加させて頂きます。順延による日程変更の兼ね合いにより、前回お伝えした日時と変更になった点につきまして、周知が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

前回は僕のフォロワーさんも多数ご来場いただきまして、本当に励みになり嬉しかったです。本日も是非お越しください!一緒にこの大会を200%楽しみませて頂きましょう。

 

本日は以上となります。また明日、スペースにお越しくださる皆様は21時にお会いしましょう!最後までお読み頂きありがとうございました。