個人的振り返り(準決勝)

こんばんは!

本日は、春季高校野球秋田県大会準決勝2試合がこまちスタジアムにおいて行われ、どちらの試合も球場で拝見することが出来ました。結果としては、

 

第1試合:秋田商3-1秋田中央

第2試合:明桜2-0秋田南

 

 

以上の結果となりました。決勝進出、そして東北大会進出を決めた秋田商、明桜のみなさん、おめでとうございます!明日、2年連続となる春の決勝での顔合わせですね。昨年も僕は球場で観ていました。秋田商が春連覇なるか、明桜が2021年夏以来の秋田県大会優勝を決めるか...今日の展開を踏まえると、総力戦になるんでしょうか。春季大会ラストゲームに相応しい熱戦を期待しております。楽しみです。

 

そして、秋田中央、秋田南のみなさん。ほとんど僕が見どころで申し上げた通り、両チームとも2点差の接戦を経験出来ました。これが大量点差になってくると「ちょっと力が足りなかったね、どうにもならなかったね」と、「どこから反省したらいいんだろう」となってしまうことになりかねませんし、カテゴリーは違えど経験があります。

 

ただ、今日のような試合を経験出来たからこそ、「ここまでは出来てた。勝負を分けたのは、あそこがポイントだったよね。じゃあ夏までに自分たちがやるへきことは...」と整理しやすくなると思いますし、当事者のみなさんがいちばん深く感じていらっしゃると思います。両校のみなさんにとって、「この試合があったからこそ、夏までにより良い準備と取り組みが出来た」という本日の準決勝となることを願っています。また夏、より一層成長したみなさんとお会いできる日を楽しみにしています!

 

前置きが長くなりました💦本日の2試合ぶんの観戦日誌は、また明日の決勝戦をもって大会が幕を閉じた後にゆっくり出させて頂きます!

 

ここからは、昨日の準決勝見どころ記事からの引用と照らし合わせ、一言だけフィードバックという流れとさせて頂きます。宜しくお願いします!

 

まず、秋田商-秋田中央からです。

 

・両校の投手陣/秋田商松橋くんの状態が試合展開の鍵を握る(松橋くんが準々決勝のような投球を実現出来れば、秋田中央としても連打を連ねるのは厳しいと予想される。個人的には、松橋くんの立ち上がりに注目)

☆松橋くんナイスピッチングでした。状態も僕が球場で拝見した学法石川戦(招待試合)とは比べ物にならないぐらい良かったです。招待試合は球速と制球の折り合いが上手くついていなかった印象でしたが、今日は上手く噛み合っていたように見えました。

注目の立ち上がりも無難に切り抜け、真っ直ぐで押しつつ、決め球の変化球も高さを間違えず、球種の配分も良いバランスと感じました。

 

・個々の野手の力(特に失投を逃さない打力、経験値)は、秋田商が若干上回る印象がある。しかし、秋田商は守備面で不安がある。準々決勝のように綻びが出ると、秋田中央は上手くつけこんで得点すると予想される。よって、秋田商の守備陣の修正が非常に大事。

☆秋田商の守備ですが、記録に残らないもの含め幾つかミスは出たものの、ズルズル重ねたり引きずったりしなかったのは準々決勝と異なる点でした。松橋くんの投球のリズムも良かったので、呼応してミスの数も相対的に減ったところもあるのかなと思っています。

 

くしくも守備面から失点に直結したのは、秋田中央でした。シートノックを見ている限りは非常に落ち着きもあって、丁寧に取り組んでいましたので、このあと大きなミスは出ないかな?と見ていました。

 

ただ、試合の中では、(個人的にですが)秋田中央の守りの時間、終始プレッシャーに近い緊張を感じました。これまでの試合に比べるとファンの皆様もバックネット裏中心に多数駆けつけており、1.2年生の選手にとってはこれまで中々なかった環境だったかもしれません。

 

これも個人的に思うことですが、夏までに特に内野手から自発的な声掛けが出てくることを期待しております!本日も、「事前の確認/声掛け」が一言あれば防げたミスはあったかもしれません。夏は本日以上に異様で、お互いの声も通りづらい環境になります。ここが備わってくると、チームとしてもう一段階段を上がることが出来ると大会を通して思っているので、夏まで注目させて頂きます!

 

 

・秋田中央の投手起用(鳥井くん/田中くん/澤橋くんを3回ずつで区切るor大館桂桜戦の田中くん6イニングスのように、調子の良い投手を引っ張るor満を持して澤橋くん先発→万全を喫して東北大会進出を手繰り寄せ、決勝進出を決めた暁にはまた違う継投...など。

☆鳥井くん③→田中くん④→澤橋くん①でした!一貫して、エース澤橋くんに頼りきらないチームづくり/鳥井くん、田中くんの一本立ちを促すという意図を個人的に感じ取りました。夏も引き続き投手起用、各選手の成長に注目ですね。

 

 

続いて、秋田南-明桜です。

 

 

・秋田南の先発投手起用に注目&各投手の内容が鍵を握る

☆杉山くんがブルペンに入る場面もありましたが、エース伊藤くんが最後まで投げ切りました。前の試合に続いて、内/外のラインいっぱいに力強い真っ直ぐが通り続ける良い内容でした。

また、ひとりの投手が最後まで投げ切った試合は、秋田南としてはこの春季大会で初めての出来事と記憶しています。打線を引っ張る田口くん、1年生の佐藤くんも3回戦までに登板があり、そして大会を通して投手・杉山くんの台頭があったからこそ、この重要な試合で伊藤くんのコンディションを維持しながら最後まで引っ張ることが出来たと僕は思っています。

 

・無失点を継続する明桜投手陣に対して、秋田南がどんな作戦を実行するか(当日のグラウンドコンディションにも左右されるが、昨夏のバント攻勢のような明確な意図を持った作戦が見られるか)。残塁が目立ってしまった準々決勝を踏まえても、見逃せないポイント。

☆まず、グラウンドコンディションは昨夏の湿った状態とは対照的で、今回バント攻勢はちとハマらないかな?という試合直前の見立てでした。

中盤、杉山くんの打席でランナーを動かしてヒットという場面があり、ここはひとつハマったところで、夏に向けてヒントになる攻撃かもしれません。

バント以外のアクションを起こせる最大のポイントとしては、初回田口くんが先頭でヒットを打った直後の場面でしたかね...仮に夏同じ場面になったとき、戦術のバリエーションがどうなるかは気になるところです。

 

・明桜は加藤悠羽くんが先発登板か/前回完封した難波くんの起用法はどうなるか(準々決勝の球数を踏まえると、決勝進出した場合にショートイニングのリリーフ?)

☆難波くん先発、見事2試合連続完封でした。この試合にまず万全の布陣(エースが完投)で挑み、明日は難波くんブルペン待機/ベンチ入り投手総動員というイメージなのかな?という勝手な推察です。

また、松橋(裕)くんが終盤ブルペンで準備していましたね。

 

・「純粋な打力or機動力を持ってして、声掛けやポジショニングでは対応出来ないぐらいの攻撃力を発揮し、局面を打開する場面が見られるか」という点です。

☆この意味で、前田くんのタイムリーは「自力」で掴み取ったクリーンヒットでした。2点目のダブルスチール...ここは、もう少しお互いの立場から検討する時間をください💦

両校とも、やはり守備は「自滅しない」という意味で、アプローチ、声掛けとも県内の中では成熟していると改めて感じました。

守りは相手の打球の強度/戦術レベルが全国トップ水準に上がっても対応できるよう磨きをかけつつ、夏に向けては引き続き「自力突破」するための攻撃力強化も合わせて期待しております!

 

 

準決勝のフィードバックは以上となります!秋田商、秋田中央、明桜、秋田南のみなさん、本日はありがとうございました!!

みなさんも最後までお読み頂きありがとうございました!明日の春季大会ラストデーも宜しくお願いします!